泣いたアニメ フィギュア17
ヒカルが死ぬ直前に言った言葉
私 いまとっても幸せ
私が生まれたこと 一緒に暮らしたことが
つばさちゃんのためになったんだから
・・・ダメです。泣くしかないです。
誰かのために生を受けて、相手が成長したことを見届けて生を全うする。たしかにその本人にとっては満足かもしれない。だって自分が生きた証はしっかり刻むことができたのだから。でも・・・でも、やっぱりつばさもヒカルもかわいそうだ。
まぶらほもそうだったけど、どうも僕にとっては記憶が消されることは重いことみたい。つばさが持っているヒカルの記憶は結局消されずにすんだけど、その思い出は決して誰とも共有することはできない。みんなで共有したはずの思い出なのに共有することができないっていうのは、その記憶が少なからず現実味を失ってしまうんじゃないだろうか。
つばさにとってのヒカルの記憶は決して薄れることのないだろうけど、他のすべての人から記憶が抹消されたっていう事実はなんだかすごく悲しかった。
記憶といえば、ヒカルは最初からつばさと同じ記憶を持って生まれたわけだけど、劇中の要所要所でそのことが浮き立っていた気がする。はじめにつばさとヒカルが同じ記憶を持っていたこと、最後につばさだけがヒカルの記憶を残して他のすべては消去されたこと。なんか関連がありそう・・・だけどすぐにはまとまらないや。
なんにせよ、久しぶりにとても気持ちのよいアニメを見ることができた。
いろんな人に見てほしい作品である。