インターネット検索の技

親との電話のやりとりで思い出したのですが、受講生のインターネット検索技術について一言。


前も書きましたが、最後の講座では受講生に最後の締めくくりとして「一人になっても問題を発見・解決できる力を身につけてもらう」という名目で検索ゲームをやりました。


たとえば、

  • エクセルで頻度分布図を書くには?
  • ワードで定積分の式を入力するには?
  • パワーポイントが入っていないパソコンでスライドを見れるようにするには?
  • スクリーンセーバーを非表示にするには?
  • 不必要なスタートアッププログラムを解除するには?

といった問題です。


講座ではどれもほとんど、あるいはまったく触れていない問題なので、解決するためには知識ではなく知恵を活かした検索をしなければなりません。ところが、検索ボックスに受講生が入れた文字は
「頻度分布図」


確かに頻度分布図そのものがなにかよくわからないときはそれで調べるのもありですが、今はエクセルでグラフを作成するのが目的です。僕が入った講座の感じですが、3分の1くらいの受講生がこういう検索をしてつまずいていました。


この講座でも5月にやったインターネット講座のときと同じように検索のテクニックとしてAND検索、OR検索、NOT検索、とは検索などを説明していましたが、結局受講生は活用できていなかったということです。


もちろん、検索は経験的知識によって学習していくことが多いと思うので、AND検索がどうとか急に言われて活用できるものではないというのはわかります。得意分野ならば持っている知識が豊富なので、抽象的な問題でもその中から必要なキーワードを抽出、あるいは類推して検索のキーワードに指定することができますが、知らない分野では今わかっている少ない単語をキーワードに指定することしかできません。


使い込んで経験値をあげるのは着実な方法です。しかし、今回のクイズのようにあるソフトの機能を調べる場合、「ソフト名 機能名 or 機能の具体的動作」といったキーワードにするのが常套手段でしょう。講座でもAND検索の定義ではなく、具体的な活用方法とその便利さを教えられたらもっと良かったのかもしれません。


そして、検索技術がそれほど上がっていなかった受講生をみて、来年は成長の指標として検索技術を測る機会も設けたいな・・・と思いましたが、いろんな講座がきつきつで無理そうですorz