価値観とはなんぞや

今日は自分を見つけよう講座の講師の日。


前も書きましたが、「自分を見つけよう」なんて胡散臭い名前です。扱っている内容からすればタイトルに間違いはないのですが、その内容はとても高度で難しいと思います。


いや、高度というよりはこれまでの講座とは方向性が違うために難しいといった方が正しいのかもしれません。今回の講座では受講生に「人の持つ価値観」について考えてもらいました。


価値観を分析するテストというものがあるので、受講生にはそれを受けてもらい、数値化されたそれをグラフ化する過程でエクセルを学んでいくという寸法です。「パソコンは道具に過ぎない」という主張を徹底した講座ですね。


しかし、これでは「パソコンの使い方」を学びたいと思っている受講生を納得させることが難しくなります。納得できないまま講座を進めても効果は期待できません。そのため、なぜここで価値観について考えなければならないのかという疑問を解消させることは、この講座における最優先事項となります。


僕も講師をやる際はこの点について一番頭を使いました。しかし、価値観とはなんであるのかという説明は一応できたのですが、なぜここで価値観について扱うのかという説明は結局できませんでした。前回価値観のテストを受けてもらったから今回はこのテストの説明と分析を行いますよという説明は逃げですよね。


なぜこれをやる必要があるのか説明することを私たちは「動機付け」と呼んでいます。受講生のやる気を引き出すための動機付けは非常に重要なものなのですが、ややもするとスタッフ自身がなぜそれをやるのか納得できないまま講座に臨んでしまうことがあります。


特に講師による動機付けが肝なのですが、動機付けの方法はほぼ講師の経験によって独自に行われているのが現状です。それぞれの経験に基づいた動機付けは非常に興味深いものですが、上記のように自分が納得できないまま話してしまうと本当になにをなんのためにやっているのかわからなくなってしまうことがあります。


なにより講師の動機付け次第でそのときの講座の雰囲気は簡単に変わってしまうので、講師になった際はなぜそれをやる必要があるのかについて、まず自分が納得できる理由を考えると良いでしょう。


エクセルを扱った講座の正規日程は今日で終了。