無洗米はお得か

最近よく無洗米を買うようになってきた。特売の日に通常の米と同じ値段で無洗米が売られていたのを買ったのがきっかけである。正直言って洗わなくていいというだけで200円近く高くなっているのは、なんともばかばかしい話だと思っていた。


しかし、一度買ってしまうとなんとなく続けて買ってしまいたくなり、結局今日も無洗米のご飯を食べている始末。もはや米を洗うのが億劫だからと無洗米を買っていた友人を馬鹿にすることができない。


さて、無洗米の袋にはいろいろ利点が書いてあるのだが、そこには「洗う分の水道代がいらないので経済的」という文句が書いてある。確かに米を洗うときは結構な水を使っているが果たして200円分も水を使っているのだろうか。


検索してみるとこういうページがあった。
【楽天市場】環境にやさしく経済的なTWR無洗米:無洗米のお店「米穀館」
普通白米と無洗米を同じ値段で購入できるという前提ならば無洗米の方が得なのは当たり前であって、この表の作り手はなにを言いたいのかいまいち理解できない。数十円の差しかないと書いてあるので、それ以上の値段差があったら無洗米は経済的ではないことを示している。それと、計算の中で「洗米ロス」というのが幅を利かせているがこれが何なのかよくわからない。


無洗米とは - パックご飯、金芽米、無洗米の通信販売 米常商事株式会社
洗米ロスとはここでいう肌ぬかが普通白米についていることによる損失のことなんだと思う。普通白米には3%近く肌ぬかがあり(5kgで購入すれば150g)、洗うときにその分は流されてしまうから、もともとそれがない無洗米に比べてお得なのだろう。


水道代を簡単に計算してみたが、初めのサイトですでに示してあるとおり水道代によるコストはほとんどかかっていない。肌ぬかによるロスは生じるが、それを加味してもたかだか数十円の差しかない。結局のところ同じ値段で販売しているならともかく、同じ品種の米が100円200円とプラスした上で無洗米として売られていても、それは経済的ではないのだ。


とぎ汁を流していないから環境にやさしいことをしているんだというエコロジストな気分を味わうための百数十円だと思えばいいということか。