のび太の新魔界大冒険

声優陣が一新されてから2つ目の劇場版である「のび太の新魔界大冒険」をisoさんと見てきました。去年の恐竜を見てなかったので新しくなってから初めての劇場版体験です。正直新しいドラえもんの声はまだ慣れていないし、スネ夫の声がどんなだったかさえも覚えていなかったので不安も大きかったのですがこの機に新しい声に慣れようと意気込んで行きました。


恐竜のときは最後の部分が原作と少し違ったらしいので、今回もオリジナルの展開を期待して見たのですが、予想以上にいろんな部分が変わっていたのもあって結構楽しめました。っていうか泣けました。


わかりやすく激しい感情表現をされるとすぐに涙腺が緩んじゃうんですよね。逆に言うとそうでないものはあんまり泣けないです。Kanonとかうたわれとかで泣いたって話を聞きますが、さっぱり来ませんでしたねぇ。困ったもんです。


まぁ、そんなのはさておき映画の最後に「来年春公開予定」とだけ予告されたんですけど、なにをやるんでしょうね。来年は劇場版のリメイクではなくコミックからエピソードを取ってきて映画化するみたいですけど、今からコミック読んでおいた方がいいんでしょうか・・。


なんにしろ楽しみです。後でのび太の恐竜も見ようっと。


以下ネタばれ含む感想です。

原作との違いはwikipediaにまとめてあるみたいなので参考になります。
ドラえもん のび太の新魔界大冒険 〜7人の魔法使い〜 - Wikipedia
細かいところや大きなところでいろいろな変更点があって、映画を見ながら「えっそこを変えるのっ!?」と驚きの連続でした。特に、メジューサが美夜子のお母さんだったという設定には「そうきたか」としか言いようがありませんでした。序盤から「もしかして?」と思わせるような伏線がいくつかあったので、お母さんに戻ったときの驚きはありませんでしたが、脇役だったメジューサが・・・と思うとすごい抜擢(?)です。


しかし、メジューサをお母さんにしてしまうと悪魔を殲滅させてしまうことに後ろめたさを生じてしまう気がするのです。昔、お母さんは小さい美夜子を助けるために自らを生贄にして悪魔の力を借り、その結果メジューサになってしまったのですが、要するに悪魔のおかげで美夜子さんは今生きているわけです。さらに、そうやって悪魔になってしまった人間が他にもいるだろうと考えると、デマオンを倒してさも当然のように悪魔を滅亡させてしまっていいんだろうかって思っちゃいます。


原作では単純に悪魔が侵略してくるから悪魔=悪い存在というわかりやすい関係でしたが、本来悪でしかなかったメジューサをお母さんにすることで複雑になり、最後の部分に矛盾というかいまいちすっきりしないものを残してしまったような気がします。


あと、今回の映画でパラレルワールドの位置づけが微妙に変わっていたみたいなんですが、正直よくわかりませんね。wikipediaには下のように書いていますが、「相互の関係を入れ替えた」とはどういうことなのでしょう?

旧作では、もしもボックスにより出来た世界と設定されていたが、今回の作品ではそういった別の世界(魔法世界)が存在し、もしもボックスはそれを利用して相互の関係を入れ替えたと設定されている。これにより、ギムが現実世界に来た矛盾などを解消している。

別にもしもボックスにより出来た世界からギムが現実世界に来ても矛盾はない気がするんですけど・・。というか僕が気になるのは、ドラミが石像になったのび太たちを助けに来たときに「魔法の世界はパラレルワールドとして残る」と言っていたことで、元の世界に戻した瞬間に現実世界のジャイアン達はどこに行ったことになるのでしょうか。それとも、別の世界なのだから現実の世界にはなんの影響も及ぼしてないとか?


わからん。SFって難しい。