マインドマップ用ツール

最近マインドマップという単語を目にする機会が多くなった。

Mind Map、マインド・マップ中央にイメージ(イラスト・キーワードなど)を描き、そこから四方八方にツリーを広げ、中央のイメージに関連・連想される言葉やイラストを描いていく。キーワードやイメージのみで構成する記述法なので慣れれば普通にノートするより遥かに早く、かつ多くの情報を記述することが可能。

マインドマップ自体に特に興味があったわけではないがグラフの自動描画法について調べていたら、マインドマップも木構造だったことを思い出してちょっと触ってみようかという気分になってしまった。それで、早速読んでいた本の一部についてマインドマップで書いてみた。(FreeMind使用)
グラフ自動描画法


上図を作成するために使ったのがフリーのマインドマップ作成ツールであるFreeMind(そのまんま)。EnterキーとInsertキーでさくさくキーワードを追加できるので操作性は悪くないが、線の色や太さを一つ一つ手作業で設定していかなくてはならないのでいわゆる「マインドマップ」を作るには少し手間がかかる。
Main Page - FreeMind


マインドマップ作成ツールは他にもたくさんあるようだが、有名どころでは

の二つが挙げられる。二つとも有料でiMindMapは58.69ユーロ(10,000円くらい?)、JUDE/Think!は3000円となっている。JUDEの方は買ってみようかという気になる手ごろな値段である。


両方とも30日、20日のトライアル期間があるので使ってみた。
ネタはタイピングゲーム作成時に考慮したい機能の分類である。

JUDE/Think!とiMindMapの比較

JUDE/Think!によるマインドマップ

iMindMapによるマインドマップ
クリックすると原寸大で表示。


見てのとおり二つのソフトはまったく雰囲気の異なるマインドマップを作成する。JUDEは子ノードの追加、兄弟ノードの追加方法がFreeMindと同じでInsertとEnterでさくさく作成できる。しかも、さっきFreeMindを使ったときに不満だった色付けや線の太さは自動的に設定してくれるため、とにかく入力するだけでそれなりのものが作れるごきげんなソフトである。


一方のiMindMapの方は最初使い方がわからなかったが、赤い丸をドラッグすると新しいノードが追加できて、青い丸をドラッグするとノードの位置を調整できるらしい。ペンタブレットが必要だということが瞬間的に理解できた。これをノートパソコンのタッチパッドでやるのは相当面倒くさい。しかし、任意の位置にぐりぐり持っていけたり、スケッチ機能でフリーハンドの図を加えられたりと自由度はかなり高く手書きでマインドマップを書いてきた人にとっては手放せないツールだろう。
iMindMapの使い方


iMindMap起動時に以下のようなメッセージが出てきたが確かに他のマインドマップツールよりも「自由」であることは間違いない。しかし、自由であるということは作業工程が増えるということと同義だ。思いついたアイデアを記述することを大事にするなら速さこそ優先すべきことではないだろうか。さらに言うと人による「自由」なグラフ配置はノード数が多くなると見づらくなるため、計算機に任せてしまった方が良いこともある。*1

私は、iMindMapこそが歴史上初めて、このゴールを達成したツールだと信じています。このシンプルなゴールは、「自由」です。限界のないスマートな方法により、人間の頭脳が自身を表現することができる「自由」なのです。
マインドマップの開発者 トニー・ブザン

「とりあえずノードを追加して、とりあえず適当な位置に配置する」機能をショートカットキーでさくさくできるようになったら文句なしに一番に挙げたいツール。


こういうツールこそWeb上で共有しながら書き込めると楽しそうだなと思ったら、やっぱりすでに作っている人はいてFlashMindというFlashベースのものがあった。ドラッグでノードの階層を変えられたりと基本的な機能はできている様子。最近は更新していないようだ・・。

マインドマップの感想

今回初めてマインドマップを作ってみて思ったのは、ただキーワードを書き綴っていくだけでなんか楽しいってことだ。おそらくこの「楽しさ」が重要で、メモ帳で上記のタイピングゲームの機能をまとめようとしたらさらに時間がかかったと思う。


アイデア出しや考えをまとめるものとしてメモ帳とマインドマップを比較するとマインドマップの特徴がよく分かる。中央から派生させて記述していく「配置」の違い、大きなジャンルを表す中央から出るエッジごとの「色分け」、そして個人的に重要だと感じているのが「書き込めるスペース」だ。


メモ帳に書いていけばいくらでも下に行けるが、止めようと思えば途中でも止められる。一方でマインドマップは一つの事がらについて記述するのは一ページで収めなければならない*2。ページをまたいでしまっては視認性が一気に落ちるからだ。しかし、この「一ページ」という制限があるからこそ、「右側だけでなく左側にも書こう」「左側の一部分だけ書いたら余白ができるから残りのスペースも埋めてしまおう」という風に一ページを埋めることにある種の達成感を感じるのだと思う。


ということで面白いものだということはよくわかった。
研究のアイデアもぽんぽん出せたらね〜。


参考リンク:
mindmap.jp: マインドマップ®の無料メルマガ&サイト » セミナー・実践・活用・理論etc
ザ・マインドマップ

*1:「自由」って単語があまり好きではないのでいろいろいちゃもん付ける

*2:と思うんだけど、たぶんそうだよね。