ユビキタステクノロジーってなんぞ
最近図書館で仕事(論文読んだりとか)することが多いんだけど,たまに新刊をチェックすると面白そうな本が並んでいたりする.詳解Linuxカーネル 第2版とか誰が読むんだろうと思うようなマニアックな本も並んでいる.あんまり難しそうな本を借りても積まれるだけなので,読み物チックな本を借りてみた.
ユビキタステクノロジーのすべて―クルマ・ケータイ・IP電話・RFID・Web2.0等を支える
- 作者: IRIユビテック・ユビキタス研究所,荻野司,井上博之,徳田英幸,藤原洋
- 出版社/メーカー: エヌティーエス
- 発売日: 2007/02/22
- メディア: 単行本
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タイトルの通り身の回りの情報機器に関して広く浅く紹介してくれている.目次は以下の通りで,ロボット(ロボカップ)まで扱っているあたりに魅力を感じた(笑)
- 携帯電話
- 電子マネーとICカード,
- 電子タグ(RFIDタグ)と近距離通信
- 自動車とユビキタス
- ユビキタス時代のエンタテインメント
- IP電話
- 位置情報と地図情報の連携
- センサネットワーク
- ホームオートメーションとビルオートメーション
- ロボット
- インターネットを使った情報発信とWeb2.0
- 有線系ブロードバンドアクセス手段,無線ネットワーク
- インターネットプロトコル,空間情報技術(空間IT,GIS)
- 家電や携帯機器に使われるOSとCPU
- インターネット利用のリテラシー
- ユビキタステクノロジーと可視化
- ユビキタステクノロジーが創るこれからの社会
- ユビキタス社会の未来
とりあえず4章まで読んでみて,携帯電話とRFIDについてはかなりさらっと流している一方でICカードと自動車については結構細かい記述があることに少々違和感を感じた.章ごとに著者が違うのでしょうがないけど,自分の読みたいテーマが浅く書かれているとがっかりするかもしれない.
ICカードに関する歴史や規格については上の通りかなり詳しく書いていて面白かった.先月あたりになにかの雑誌でICカードに関する特集が載っていたけど,この本では現在のカードに関する特性に加えて歴史的な背景も細かく記述してくれているのでどういう流れで今に至るのかがよくわかった.