唄のリズムに合わせてタイプするゲーム

@W/Hさんより
UTyping歌に合わせて歌詞をタイピング@ITPro

すごく……デジャヴを感じる画面ですw
軽くプレイしてみたけどその名は唐子ちゃん - tomoemonの日記と同じようなコンセプトを同じように考えて実装したんだろうなと思った。そしてこれの作者も太鼓の達人が好きなのだろうかとw歌詞ファイルの仕様が評価されてるみたいなのでW/Hさんの解説に期待。

唐子ちゃんの場合はシンプルにしたかったのと、念頭にカラオケのイメージもあったのでカラオケ用歌詞ファイルでよく使われているらしいタイムタグの仕様をほぼそのまま使っている。
タイムタグ仕様書(開発者向け)


で、ここからは歌に合わせてタイプするゲームの面白さについて

一応音ゲーも嗜み程度にやってましたという人間としては,音楽にあわせてタイピングゲーム! というにはこれじゃ弱いよな,と思ってきて,BMS 世代でもあるので,ビートマニア打のよくない点をカバーしたようなリズムゲーにすればいいのに,なんでなんで? と思ってたわけ.

僕もまったくそのように思って唐子ちゃんを作ったわけだけど、実際作って遊んでみると

  • ぶっちゃけリズムゲーにしてもそんなに面白くならない

そもそも僕が唄に合わせてタイピングするということに楽しみを見つけられないのが原因かもしれないので、一般的にそうであるとはもちろん言えない。個人的に面白くない理由を強いて上げれば「楽曲の歌詞」の縛りが大きい、そのせいで次の展開の予測が簡単というのがあるかもしれない。
ビーマニ太鼓の達人といった音ゲーではたとえ自分が知っている曲であっても、必ずしもメロディとまったく同じリズムで打つわけではないので次にどんな譜面が来るのかを予測することはできない。一方で歌詞を打つタイプのゲームだとあからさまにわかってしまう。とは言っても一回譜面を見た後ではこの差はある程度緩和されるのでこれだけが原因というわけではないだろう。
もう一つは今思いついたんだけどおそらくこっちの方が重要。
一回やればクリアできる曲とできない曲がほぼわかってしまう。これは結構致命的だと思う。曲の中にはゆっくりなのもあれば極端に速いのもあるけど、自分のタイプ速度を十分すぎるほどわかっている身としては文字の流れてくる速さで「こいつは練習しても無理だ」とか「これは余裕だろ」ってのがわかってしまう。明らかに無理なものは例えばタイプ速度が1.5倍は速くないとダメだろってのがわかってしまうので、とたんにやる気をなくしてしまう。今から1.5倍とかどう考えても無理だし。逆にゆっくりな曲はゆっくりな曲でやらなくてもクリアできることがわかってしまう。そんなゲームを面白いと感じるわけがない……んだけど意外とこれ系のタイピングゲームを楽しんでいる人が多いんだわ。
歌謡やTypenistはそこを複数人で分けて打つという方法で回避しているのが賢いと思う。それでも僕が歌謡にそこまではまれないのはゲーム性ではない部分なんだろう。

リズムタイプでも同様に分けてやる方法は考えられるけど、ちょっと想像してみたら僕自身はやっぱりそんなに楽しめないような気がしてきた。たぶん他人と一緒に一つの曲をやるというのが好きじゃないんだろう。

あとは、文字を打つだけのタイピングゲームとか音符をたたくだけの音ゲーにこだわらずに独自のゲーム性を追求した方が良いのかもしれないとも思う。

自分のこと以外では、唄に合わせて遊ぶ形式にすると(みんなが遊びたいと思う)大部分の曲で初心者が楽しめなくなるのがなんか悔しい。
なんだか歌に合わせてタイプしてもつまんねーんじゃねって話に終始してる気がするが、唄のリズムに合わせてタイピングするというコンセプトはもっと発展できる余地があるはず。

どうでもいいが、「唄に合わせてタイプするゲーム」とかもっと短く言えないかな。歌謡タイプはとてもいいネーミングだと思った。