住まいのこと〜ルームシェアとか

とりあえずは会社の社宅みたいなのに入れることは決まったので、しばらくは家探しはしなくて良いことになったんだけど、後々のことも考えるとこういう選択肢も考慮しておいても良いだろう。

これまでの日記にもたまに書いていたとおり、住まいに関しては大学生活を通していろいろと経験できたように思える。家探しの重要事案は「家賃を安くあげること」それだけだったのだけど、諸事情により結果的に何度も引っ越しすることになった。

  • 学部1年:学生寮(いわゆる自治寮)
  • 学部2-4年:アパートでルームシェア
  • 院1年:学生寮(PFI方式の民間企業が管理する寮)
  • 院2年:アパート一人暮らし

金額から言えば最初に住んだ学生寮が圧倒的に安かったんだけど、あまり合わなかったので友人と駆け落ちした*1。住んでる人はみんないい人なのだけど、集団としての行動にはついて行けなかった。

そしてその友人と一緒にルームシェアを始めることになったんだけど、今思い出してみると何の事前知識も無しによくまあルームシェアなんて選択肢を取ったもんだと思う。友人がアメリカ帰りでそういうのに慣れていたのか、すごくあっさりと誘ってくるものだから、こちらもあっさりとOKしたってのもあるかもしれない。もちろん、金銭的に余裕ができるルームシェアは十分魅力的だった。

実際に生活を始める際に心配だったのはもめ事だったのだけど、3年間一緒に住んでてこれといったもめ事が無かったのは幸いだった。

たまに一緒に飯作ったり食べたりも悪くないけど、それはあくまで例外にしておくべき。○曜日はどっちが作るとか決めちゃうとかは最悪ね。決めごとは最小限に抑えるべし。

書いてあるとおり、金のやりとりのことだけ最初に決めてそれ以外はおおざっぱに、だけどどうしても気になる部分はお互いその都度相手に言うようにしていた。議論することもしばしばあって、思ったことをため込まずに言い合える関係だったのは何より良かった。間取りがオープンだったのも関係あるかも知れない*2

増田にもあったお金のことは言うまでもないけど、次に大事なのは、ゴミ捨てとか共有場所の掃除当番ね。これを「気づいた方がやる」とかにしておくとだいたい問題になる。

掃除に関しても特に決めてなくて「気づいたらやる」を地でやっていた。ゴミ捨てだけは毎回一緒に捨てに行ってた。毎回ゴミ袋を3,4個分ためていたので(笑)

「気づいてやる」で上手くいったのは互いの「許容値」が同程度だったのが幸いしたと思う。現実逃避を除いて、自主的に掃除しようと思い立つときってのは、自分の中にある「ここまでは掃除しなくても精神の安定が保たれる」っていう限界を超えたときなんだと思う。だから、その許容値が違う人同士が一緒に住んでいれば当然、一人は「問題なし」なのにもう一人は「掃除しろよ」ってことになる。子供が親から掃除しろ掃除しろと言われ続けるのはこれが原因だ。

それを避けるための掃除当番なんだけど、許容値が同じくらいなら「掃除しなきゃ」と思って掃除する機会はほぼ同等に両者に割り振られるので不公平感は少なくなる。

まあこれは余談で、生活全般を通して不満を感じたその時々に話し合って、決めごとを作るなりして解決できれば良し。できなければ、それがルームシェアを始めた動機と天秤にかけてより大事なことならルームシェアをやめるしかない。

そうならないように、最初にルームシェアを始める目的をはっきりさせて、それに見合った相手探しと部屋探しをするべきだと思う。

基本的にシェアってのは「金」の問題なわけ。「和気あいあい楽しい生活」ってのはオマケでしかないわけで、そうなったらラッキー程度に思っておいたほうがいい。

僕の場合も当初は「カネ」の問題だと思い込んでたけど、それだけであれば互いの干渉があまり発生しないようにプライベートな時間を守れるような間取りにするべき。結果的にはオープンな間取りにしたおかげで相手とも仲良くやれたのだけど、運良く波長の合う相手に当たっただけなんだとも思う。

一緒に生活する以上、完全に割り切って「カネ」だ「契約」だと言うのは正直難しいと思うので、ルームシェアって選択肢はやっぱりそう安易に取れるものじゃない気がする。

次にルームシェアするとしたら、僕はやっぱり「カネ」よりもそういう「相手」が見つかったら・・・ってことになるんだろうな。

*1:ほんとに逃げるように寮から出て行った

*2:どちらの部屋も磨りガラスの引き戸で仕切ってるだけだった。