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Beautiful Anime

夜通しかけて録画してあったAngel Beats!を全部見た。


もう……。
なんというか。
近年味わったことのない感心と感動で、ボロボロ泣くわ、ほっぺたは熱いわ、このアニメは素晴らしい!!ってみんなに叫びたくなるわと自分でも驚くぐらい興奮状態になっている。
設定もキャラクターも、キャラの背景もどこかありがちなのに、なぜこのアニメはこんなに特別な存在なのか。少なくとも僕の中では今この瞬間1位*1に躍り出たと言っても差し支えないアニメになった。


一言でまとめるなんておこがましいが、すべてが「美しい」アニメだったと僕はそう思う。OPからEDまで、1話から13話まで、音楽も、映像も、キャラクターも、シナリオも、設定も僕の五感が感じた何もかもが「美しい」世界だった。


さて、プログラマブルな世界を舞台にしたアニメを「美しい」と感じて思い出したのが、Beautiful Codeという書籍だ。

はじめて私は、プログラムは単なるコンピュータへの命令以上のものであり得ると、目覚めました。プログラムは、申し分なくよくできたキッチンキャビネットのように優雅、吊り橋のように優美、ジョージ・オーウェルのエッセイの一編のように表情豊かなのです。
ビューティフルコード (THEORY/IN/PRACTICE)の序文より

この本が出る前から「美しいプログラム」とはなんであるか、どうすれば美しく書けるようになるかという議論はネット上でたびたび行われていて、それを読むたびに僕自身「美しいプログラム」とはなんであるか、それ以前に「美しい」という表現そのものに疑問を抱き続けた。

なぜ「美しい」などという主観的な言葉で極めて即物的なプログラムを修飾しようとするのかわからなかった。「良い」「効率のよい」「短い」そんな言葉でいいじゃないかと思ったが、自分自身が「美しい」と感じるプログラムやアルゴリズムは確かに存在した。

結局は、自分自身の心に響くものがあったときの賛辞の言葉が「美しい」という言葉なのだと。それは芸術作品だけではなく、すべての物事や事象に対して使うことができる言葉で、単に効率が良いだけではなく、初めて目にする感動を表現する言葉なのだと。Beautiful Codeは多くの開発者がそういう「美しい」を感じたコード集なのだと最近になって気づいた。


僕がこのAngel Beats!に感じた「美しい」もそういう意味だ。細かいところまで描かれているという意味で映像が美しいという言い方もあるが、それだけではない感動を与えてくれたすべてに対して「美しい」という賛辞、「Beautiful Anime」という称号を贈りたい。

おまけ

蛇足ではあるけど、僕が一番評価したいのは「世界のルールは最初から何一つ変わらなかった、すべてを操ることができる神なんて存在しなかった、いたのは幾人かのプログラマだけ」という点。別に無神論とかそういうんじゃなくて、システムとしてシンプルに成り立っていて、かつ矛盾が少ない設定でよかったし、世界を操るプログラマかっけー!というわけだ。世界の謎は残ってるけどご愛嬌ということで。

*1:あなたにとっての1番のアニメは?と聞かれて最近のアニメを答えるやつは底が浅いとかそんなことを言っている人がいたが、僕の琴線に触れたアニメだった。それだけは間違いない。