これからの電子ピアノの話しをしよう
電子ピアノは普通に使うだけでも、音色を変えたり音量を変えたり、ヘッドフォンを使ったりとアコースティックなピアノに比べて便利な点は多いですが、まだまだ使いやすくすることができるのです。今日紹介するのは少し複雑な構成ではありますが、慣れるととても演奏しやすい、電子ピアノのメリットを最大限に活かしている!かもしれない演奏スタイルです。
(※画像をクリックすると拡大して表示されます)
この構成でこんなことができます
- PDFの楽譜をディスプレイで表示して演奏できる
- ペダルを使ってPDFのページめくりができる
- サードパーティのピアノ音源で演奏を楽しめる
- mp3ファイルなどの外部音源と合わせて演奏できる
当初やりたいことは単純にノートPC上で別の音源を使って良い音で演奏したい、だけだったんですが、PDFの楽譜が手元にたくさんあったのでディスプレイで表示したい、ディスプレイで表示してるならペダルでページめくりしたい、といろいろやっていたらこうなっていました。
GalaxyTabのところはiPodでもなんでも良いのですが、GalaxyTabだとネットワーク経由でPCにあるmp3ファイルもそのまま再生できるので便利です。ノートPC上でそのまま曲を再生できれば一番良いのですが、Pianoteqを起動した段階でASIOドライバがサウンドデバイスを独占してしまうので、ノートPC上で音楽プレイヤーを再生しても音を鳴らすことができないのです。
ちなみに、演奏する前にやることは
- ピアノのふたを開ける&ピアノの電源を入れる
- ノートPCをスタンバイから復帰(5秒くらい)
- ピアノの上にLEDディスプレイをのっける(1kgちょっとなので軽いです)
- 演奏したいPDFファイルを開く(普段はスタンバイから復帰してすぐ開いている状態)
趣味でやっていることで練習をサボるのを回避するには、練習開始までの手間をできるだけ減らせ、と言われますが、これでは逆に手間が増えてしまっています。でも、ピアノの上にディスプレイを載せるのは楽譜を載せるのに対応しますし、演奏したいPDFファイルを開くのは該当するページをぺらぺらめくるのと同じです。なにより、これによって増えるわずかな手間をものともしないメリットがあるのです。
ノートPCで鳴らすPianoteqの音源も気に入っていますが、なによりこの構成でしかできない
ペダルによるページめくり
は恐ろしく便利です。とってもお勧め!!
利便性を考えれば手元にある紙の楽譜を全部電子化しちゃいたいのですが、紙の楽譜が残らないのはそれはそれで寂しいのでどうしようか考え中です。
あと、今回は演奏時の例でしたが、鍵盤で入力しながら曲の耳コピをするときはペダルを音楽プレイヤーの5秒戻る、5秒進む、一時停止に割り当てたりするととても便利です。思いがけず、フットスイッチを使ったテープ起こしと同じ状況を再現していました(!)
備考:ペダルについて
真ん中のペダル(ソステヌートペダル)と左のペダル(ソフトペダル)はMidiKeyUtilityによって左矢印キーと右矢印キーの入力に変換されますが、そのままだとPianoteqにもMIDI信号が行ってページを移動する際にわずかな音色の変化が起こってしまいます。Pianoteq側で一部のMIDI信号を無視する機能があるので、それを使って2つのペダルの信号は無効にしています。
本来は演奏に使うべきなんでしょうが、どんな曲でこのペダルを使えば良いのかわからないので、こういう曲で使いますよ!というのをご存知の方教えてください><
参考
- MidiKeyUtility: MidiKeyUtility Ver.1.00 リリース|TAKABO SOFT
- Pianoteq PLAY: MODARTT | Pianoteq » Pianoteq
- ノートPCとLP-350のMIDI接続: UX16 - USB-MIDIインターフェース - ヤマハ株式会社