増田式練習法の良いところ

増田式を知る前から自分がすでに実践していたのはなかなか「えらい」と思うが、その練習法を『増田式』という確たるものとして、作り上げた増田さんはやはりすごいと思う。増田式の存在を知ったのはかな打ちを覚えてしばらくしたころだったと思うが、そのときは自分がやっていたことと大して変わらないなと感じ、大して気にもとめていなかった。しかし、パソコン講座なんかをやるようになって、いざタイピングを教えようというときにその中身を考えると大体増田式と同じになる。というか、増田式練習法の実践。


トラックバック先のUジローさんのブログ(RGBさんのページから発見)でも、その重要な発見を端的にまとめている。

1.「3時間」の発見
2.タイピング=身体運動であることの発見
3.まずは簡単なことから始めることの重要性の発見
4.適当な基本動作の発見

1と2は本当に重要だと思う。
特に、タッチタイピングを習得していない人。
これから、パソコンを使い始める人にとっては「複雑怪奇なコントローラ」であるキーボードが、実は自転車に乗るようなものと一緒で反復練習をすれば誰でも扱えるようになるということを知ってもらうのはとても重要なことである。


そして、なぜか通説となっている『毎日10分〜20分は必ずやりましょう』。僕は、僕自身がこの方法で練習したとしたらタッチタイピングは絶対に覚えられないと思う。まず、『毎日』の部分が無理だ。毎日必ず何かをしようと思って続いた試しがない。


そして、なによりこの方法の一番の問題点は練習のためのモチベーションが下がっていくことだ。キーボードを見ながら打つのよりも格段に遅くなるタッチタイピング練習初期。覚えてからもしばらくの間はそんなものであるのだが、そこが一番つらいところ。


「こんなんで本当に前より速くなれるのか?」


以前までの入力速度を追い越すまでにどんどんモチベーションはすり減り続ける。こんなのを1週間〜2週間持たせ続けるのは非常に困難であるはずだ。しかも、1日10分程度の練習ではその効果も目に見えづらい。その点3時間という短時間で習得できるというのは誰でも明快にわかることで、それくらいの時間ならモチベーションを持続させることもさほど問題ないはずだ。もちろん、やり始めるのは少し気合がいるが。


1.習得のための練習

タッチタイピング習得

2.高速化のための練習

タッチタイピングで高速打鍵


上の1と2を同時並行してやろうとするのが間違いで、1を完了してから2に移行していくというのが確実なやり方で成果も目に見える。1ヶ月の忍耐の先にある大きな成果よりも当日すぐに出せる成果の方がわかりやすいし励みにもなる。なにより、高速化練習のためのモチベーションにもつながるはずだ。


ああー、今年の受講生向けにタイピング講座やりたかったなぁ。実際、この練習を勧めてやってもらったことがあるわけじゃないから、いろいろ実験してみたい・・・。