ボランティア

今日はひょんなことから知能障害(適当な言葉が見つからないけど)を持った子と母の日のプレゼントを作ろうというボランティアに参加した。


それほど興味があるわけじゃなかったけど、未知の世界というのは総じて興味が引かれるもので誘われるままに付いていった。それにしても、どうしてこう知らないものに弱いのだろう。


・・・。


んー、その世界に接することで自分がどう変わるのかを知りたいからかな?RPGとかで宝箱を開けるときと似たようなもんか。宝箱を開けたらなにかアイテムが出てきて得をするか、はたまた宝箱に偽装していたモンスターが襲ってきてダメージを受けるか。そんなギャンブル性も一つの理由かな。


あとは、未知=恐怖ってやつかな。ヒトが理解できないもの、知らないものは恐怖の対象になる。それを少しでも減らすためにヒトはいろんなことを知りたがる。そんな話を前に聞いたことがあるけど、確かにそういう一面もあるかもしれない。


そんなことはいいんだ。本題のボランティアだけど、今日はお母さんにエプロンとメッセージカードを作ろうということでメンバー(知能障害者の方をそう呼んでいた)がやってきた。聞いていたところによると、メンバーの年齢は若くても高校生ぐらいとのこと。自分より年上の相手かぁ。ちょっとざわざわした心持ちで待機。


しばらくすると、小学生くらいの子が一人入ってきた。
それを機に他のメンバーも一斉に入ってきた。


誰も彼も小学生か幼稚園児にしか見えない風体である。
隣にいた人に「最年少で高校生って聞いてましたけど、小さい子が多いですね」と聞くと、「ええそうよ。高校生くらい」


・・・え?


そう。知能障害だけでなく、身体も子どものままらしい。
体は小さいけど、精神的には成人。という人は何度か見たことがあるけど、精神も体も子ども(?)のままというのには最初から大きなショックを受けた。


まぁ、それでも相手が小学生だと思って相手していればそんなに気にならないことだった。恥ずかしがって逃げる子もいれば、普通に話してくる子もいる。そんなこんなで2時間が過ぎた。


そして帰り際、今日誘ってくれた友達に「ちょっと大変だったけど、相手が小学生だと思って相手すればそんなに気にならないね。」と一言言うと。


「うん。でもそれはよくないことだよ」と返された。


そのまま帰途についたんだけど、頭の中ではさっきの言葉がもんもんと繰り返していた。「よくない」ってなにがよくないんだ?相手は見た目は小学生だし、口調も小学生なんだよ。


・・・。


あ、これが差別なのか?そんなことが一瞬頭をよぎった。
実際の相手は25歳〜30歳。でも、相手の見た目や口調は小学生。結果として僕の頭の中では相手を小学生と認識していた。そして、そのように対応していた。


相手は自分で自分の年齢もわかっていた。そんな彼らを相手に、実際の存在を無視して自分の中に作り上げた架空の存在を相手に押し付けるのは、やはり差別・・・なのかも。


でも、そう認識し直したとしても結局相手は小学生の口調で話してくるのだからこちらもそれに応じた話し方になる。表面的にはなにも変わらないんじゃないか?意識だけ変わればいいのか?


わからない。



さて、今日の結果はお宝アイテムだったかミミックだったか。
はっきり言ってそんな簡単に割り切れるものじゃないや。自分で出した例えのくせして、初めから適応できてないし(汗