「かな入力のすすめ」について

かえでさんがなにやら始められましたよ。
日本語入力用キー配列(指に宿る記憶)に関するリンク集 - トップページ


まだ中身はありませんが、リストアップされた配列名の多さだけで驚かされます。たぶんあれでも氷山の一角なんでしょうけど、各配列に関する情報(リンク集)を一箇所にまとめるというのは非常に面白い試みですね。


これまでも、簡単にまとめたもの(配列名だけや開発元へのリンクのみ)はあったとは思いますが、各配列に関する情報もまとめたものはなかったんじゃないでしょうか。新たな配列を求めるユーザはもちろん、配列研究者の方にとっても重要な資料になりそうです。


僕も楽しみなんですけど、Wikiは作っていかないと充実しないんですよね(汗


ここからは「かな入力のすすめ」について

あの時は面倒だったので、内容についてなにも書かないで適当に終わらせてしまったんですけど、そのせいでいろいろ勘違いを起こしてしまったかもしれません。(すでにかえでさんのブログにでかでかと書かれてしまったし・・・ちなみに、かな入力はJISかなのことです)


まず、あの2つのテーマで僕が書こうとしていることの前提です。
1つ目:対象はタッチタイプ初心者または新たな配列を考えている人。
2つ目:
一般の(配列に関する話がメインではない)掲示板で
「かな入力をやってみようと思いますが、
ローマ字入力に比べてどうなんでしょう?」


といった質問が出ると、たいてい


「かな入力は覚えるキーが多いからローマ字入力より大変ですよ」
「これからの時代、どうせ英語を打つ機会も増えるからローマ字入力でアルファベットのキーも覚えておいた方が得ですよ」
という回答がなされている気がします。つまり、たいていの人にとってかな入力とはこういうものなんだろうなと僕は考えています。


この前提がおかしいって言われたら、ただ単に僕の勘違いだったわけなんですけどね。とりあえず、前提が正しいとするならば配列の習得は覚えるキーの数だけに依存するわけではないといったことを伝えたいと考えています。(例えば、入力規則や配列の並び方の規則など)


「かな入力は覚えるキー数が多いよ」
「そっか、ローマ字入力より大変なんだな」


といった流れに簡単になってしまってはJISかながかわいそうだなと思ったわけです。ということで、配列界隈の人たちにとってはそんなに有意義なものじゃないかもしれません。たぶん、このような文章はすでに存在していると思いますし。


それから、英語入力に関してですけどかえでさんのブログへのコメントを勝手に引用させていただきます。

英語入力とローマ字入力は別物なんですから、優位性も何もないのです。

とりあえず、英語入力とローマ字入力に関連性があるかないかは置いておきます。やはりこちらも、ローマ字入力を習得すれば英語入力をする際に有利になると漠然と考えている人が多いのではないかという前提のもとで、必ずしも有利なわけではないという文章を書きたかったのです。


ちなみに、僕は英語入力とローマ字入力はまったくの別物とは思いません。だからといってローマ字入力が速くなればそれにともなって英語入力も速くなる、またはその逆が常に成り立つとも思えません。

英語入力とローマ字入力について

僕はローマ字入力は英語入力に良い影響を与える可能性があると考えています。それではその可能性はどこから生まれるか、それはローマ字入力を習得する過程にあるとにらんでいます。ここでいう良い影響とはローマ字入力を習得することで、アルファベットキーの位置も覚えることができるという点だけを考えています。


例えば、タッチタイピングを教える際にホームポジションの図を提示しますが、その図にアルファベットではなくひらがなを書いている場合があります(以前僕も同様の方法で教えたことがあります)。「K」の位置に「か」、「H」の位置に「は」という感じです。


このような方法で練習を始めた場合、完全にタッチタイプを習得するに至ってもアルファベットをほとんど意識することはないでしょう。結果的に英語入力には影響を与えないことになります。


逆に、アルファベットを強く認識させるような練習法(大体そうだとは思いますが)、または練習ソフトで練習した場合にはアルファベットを認識してローマ字入力を行います。結果としてアルファベットの連続である英語入力の際に少し有利に働くことになるでしょう。


もちろん、英単語と日本語では指の動きや流れは全然違うものなので、ローマ字入力だけの練習で英語入力をスムーズにできるようになるとは考えていません。とりあえず、練習によって効果が生じる可能性はあると思いますが、定量的にどれくらいの効果が生じるかどうかはわかりません。


タイプウェルで国語RのみMachine、Genius(ある程度の速さ)になってから英単語の練習を始めた際に、どれくらいの速度を出せるのかを調べればローマ字入力の効果の一端は捉えられるかもしれません。もちろん、すべての練習開始前の英単語の速さも必要ですが、結局のところ実験実験ですね。



久しぶりに長い文章書きました。ここまで書いて思いましたが、かな入力のすすめというか配列習得の際の注意点ですね(汗)そして、かえでさんが考えていたものとは違うものだっただろうことを謝ります。中途半端なことは書けませんね。反省です。

おとなり日記

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さすが(笑