ツンデレという単語を現実の女の子に使っていいのだろうか

今年の受講生はなにもしなくてもすいすいと進めてくれるので非常に楽である。講座中は講師と5〜6人の1グループを受け持つGA(グループアドバイザー)、それとスタッフがあまっていればトラブル対処専門のTA(テクニカル?ティーチング?アドバイザー)がいる。GAは1講座中ずっと1つの班に関わっていくのだが、講座が始まる前や休憩時間といった空白の時間は会話をしなければならない(と僕は思っている)。


見ず知らずの初めて会う子とぺらぺらとおしゃべりができるほどコミュニケーションが達者ではないので基本的にGAの仕事は苦手なのだが、今年はやっていてなかなか楽しい。今年の1年生の反応が良いのか、少しは自分が慣れたのか、はたまた両方なのかはわからないが、楽しく関わりを持てるのは嬉しいことである。




さて、今日も前半はそんな楽しい気分で講座をやってきました。


そして・・・。


そんなうわっついた気持ちを軽くひねるようにその子は登場しました。


その子のことはとりあえず「なごみん」と呼んでおきます。


今回の講座では偏愛マップという妖しいネーミングのブツを取り扱うのですが、簡単に言うと自分が好きなものを書いてお互いに見せ合えばコミュニケーションが促進されるはずというものです。*1


ワードで作成していたのですが、その子の偏愛マップは真っ白。


僕:「とりあえず名前を書こうか」
な:「・・・」
カタカ・・・


画面には「なg」まで表示される。
・・・と、すすすと消えていく。


BackSpaceですべて消してしまった。
僕:「・・・」
僕:「打ち方はわかるよね?まず名前を入れよう」
な:「・・・」











「潰すぞ」そんな声が脳内で響きました


その後もアプローチを試みるがことごとく無視。
しばらくして講師からGAは自分の班で班員に説明してくださいとの指示が来たので自分のところに戻りました。まぁ、それは言い訳で僕は逃げました。ごめんなさい、なごみんには申し訳なかったけど、僕にはあれ以上は無理です。


あとで話を聞いてみると、僕よりも前に3人のスタッフが話しかけてみたようだが、ことごとく惨敗してしまったらしい。一人の子にずっとかまっていられないという建前はあるが、やはりもっと向き合う必要があるのだろう。アンケートにはしっかり答えてくれたみたいなので希望は残っている。


もしここでFさんやYさんだったらどうするのだろう?
二人ならどうにかできたかもしれない・・・なんて思った。
でも、Mでも難しかったというのは本当にレベルが高い。
(個人的にコミュニケーションレベルが高いと思ってる人たち)


さて、講座が終わった後にツンデレな女の子が来たよーという話をしたのだが、よくよく考えるとそれは大きな勘違いなのかもしれない。アニメやゲームに登場する初期状態ツンツンの女の子は後半ずっと、あるいは後半のある瞬間にデレの部分を見せることが非常に多いので、ツンツンな女の子=ツンデレっ娘のようなすりこみをさせられているのではないだろうか。


しかし、現実の女の子はどうだろう。


なごみんのようなツンツンしている女の子を確実にデレにもっていけるという確証はどこにもない。別の場面ではデレを見せることがあるのかもしれないが、あの時間あの空間においてツンツンな性質がなにもしないのにデレに移行するとは到底考えられない。また、こちらができる限りのことをしたとしても変化しないとも限らない。


そう考えるとツンツンな女の子をツンデレと呼ぶのは差し障りがあることがわかる。現実世界でのツンデレは結果論でしか語れないのだろうか。


ツンデレッテムズカイシイ。


※追記
これを書いてすぐに後輩から「ツンツンな女の子をツンデレに脳内変換しちゃいけませんよ」と怒られた。ツンツンな女の子がデレになるのは常識じゃないのかと言ったら、「そんなこと言ったらツンツン好きが泣きますよ」とのこと。まぁ、メガネかけてるだけで好きっていう人もいるくらいだから、ツンツンしてるだけで好きって人がいても不思議に思いませんが、終始ツンツンしてるキャラクターってのを僕は知らないんですよね。

*1:ググると実は結構ひっかかります