手元の武器はパネルのみ

毎年恒例のオープンキャンパスがやってきました.
今年は1日目から雨とあいにくのお天気でしたが,地元の学生はいざしらず,遠くからはるばるやってくる高校生にとっては予定通り来るしかないわけで,やっぱりいつもどおりの盛況ぶりでした.


去年は犬型ロボットを扱っている研究室にいたので(id:tomoemon:20060727),とりあえずコントローラで遊んでもらえばよかったんですが,今年はなーんの研究成果もないところで研究内容を説明しないといけないので口だけが勝負でした.


正直,自分でやってない研究テーマのこととかパネルに書いているのでどう説明したものかなと思ってたのですが,一人目二人目くらいで当たりをつけながら話しつつ,3人目4人目くらいになると調子に乗って楽しくなってくるわけです.結局徹夜明けのわりに満足のいく説明ができたと思います.


毎回説明の最初にどんなことに興味があって来たの?とか,プログラミングはやったことある?とか聞いてみましたが,「情報系全般に・・,パソコンが好きで・・,プログラムを作ってみたい・・,ネットワークの仕組みを知りたい・・」とかみんなそんな感じでした.


プログラムは情報系の研究室なら大体どこでも作るし,工学部以外でもやるところはありますよー.パソコンとかプログラミングは手段であって目的ではないですよー.という話を何度もしました.まぁ,説明してる真正面にプログラムの正当性を証明するとかプログラミング言語そのものを対象にしてる研究室があったわけですが(笑)


プログラミングに興味がある人が情報系に来るのは間違いではないと思いますが,みんなの「プログラミングできるようになりたい」という願望の裏に隠れている漠然とした「やりたいテーマ」が情報系で実現できるかは保障できません.なんらかのテーマが与えられてその検証のためのプログラムを作ることになると思いますが,やはり興味の無いテーマのプログラムを作るのは苦痛ですからね.さらに,やってみたはいいがプログラミングがつまらないってことになれば最悪です.


まぁ,僕自身もプログラミングに興味があるとかパソコンを触るのが好き程度の理由で情報系を選択して今に至った一人ですが,選択した学科が自分に合っていると実感できているのは運が良かった部分もあると思っています.高校生のときは何も知らなかったし,ほんとにタイピングしてただけでしたから(笑)

  • パソコンをいじるのと情報理論を学ぶのは全然別であること.
  • プログラミングは手段であって目的ではないこと.

ぐらいは認識して情報系を選んで欲しいなと思います.