「あるある」と「ねーよ」のバランス

結局読み終わったら午前2時半.


アヒルと鴨のコインロッカー
アヒルと鴨のコインロッカー (ミステリ・フロンティア)


二つの物語が最後に向かってきれいに収束していくのはあたかも美しい数学の公式の証明やアルゴリズムの手続きを見せられているようだった.なんていうとってつけたような感想は書いてて恥ずかしいが現にそう思ったのだから仕方ない.とはいっても,この物語に限ったことではなくて「きれい,美しい,かっこいい,面白い」といったプラスの情動を起こさせるようなものって「あるある」と「ねーよ」がほど良いバランスで成り立っているものなんだろうな.とこの本を読んで思った.