タンギングを速くするために
先に断っておくと僕はエアリード楽器であるフルートとリコーダーしか知らないので*1、それ以外の楽器にはあまり関係ないかもしれません。さらに、素人がいい加減なこと書いてますのであしからず。
タンギングというのはリコーダーを吹くときに「TuTu(トゥートゥー)」とやるあれのことで、簡単に言えば舌を使って息の流れをコントロールすることです。特にはじめのうちはタンギングをせずにスラーで演奏すると、前の音から次の音に変わるときに微妙な音程になってしまうので、指を変えるのに合わせてタンギングをして吹くように教えられたと思います。
こう書くとタンギングは音を区切るのが主目的のように聞こえますが、タンギングは次の音を出すときの音の形に大きな影響を与えます。曲の雰囲気に合わせてタンギングのやり方を調整することが必要ですが、このあたりに関しては偉そうに語れるほどのうんちくもないのでやめておきます。
今回書きたいのはタンギングの「速度」の話です。速度ばかり求めると上のようなことを言われるのであえて先に書いておいたわけですが、やはりある程度の速度は求めらます。僕の場合は高校のときtempo=110で16分音符を刻むのがやっとでした。周りにはもっと速い人がいたのでせめてtempo=120を目指そうと思って、日ごろからトゥトゥトゥトゥと口ずさんでいたのですが結局速くなることはありませんでした。
楽器があろうとなかろうと結局は舌の動きが問題なわけですから、何も無いところでトゥトゥトゥとやっても練習になるはず*2と思ったわけですが、効果が得られないまま引退してしまいました。(楽器なしのタンギング練習をエアータンギングと呼ぶことにします)
最近リコーダーを始めて再びタンギングの練習をはじめたところ、初めはやはり昔とほとんど変わらずtempo=110〜113程度でした。ところが、二、三週間練習をした結果、tempo=125まで刻めるようになっていました。
トゥトゥトゥを口ずさんだ数で言えば高校のときの方が多かったはずなのに、なぜこんなに効果が違うのだろうと思い返してみたところ、今回はiPod shuffleの曲に合わせてタンギングしていたことが原因としか考えられません。学校の行き帰りに曲に合わせて、自分のできる限界の速さで16分音符の四つ刻みにしたり三連符にしたり五連符にしてみたりとやっていました。
たぶんそれだけのこと。
単純な話ですが目標となる指標がないと効果が薄いのかもしれないですね。もしタンギングの速度向上を目指してエアータンギングしている人がいたら、曲に合わせてやることをお勧めします。