タイピングマネージャ(仮)α4公開

みなさんいろいろな報告ありがとうございます.人によって調子が悪くなる場合があるのはおそらくキー入力監視に用いている「低水準キーボードフック」のせいだと判断して,標準的に使われているキーボードフックを使用するようにしてみました.ここらへんの細かい話は後で書く予定ですが,とりあえずキー入力の監視方法としては旧打鍵のtomoやdvorakkr,姫踊子草などと同じ方法を取り入れてみました.
(小人さんが一晩で頑張ってくれました)
(これで調子悪いままだったら涙目)

というわけで安定板には程遠いのでα版は続きます...

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タイピングマネージャ(仮)のダウンロード
実行に必要なもの
Microsoft .NET Framework Version 2.0
以前から使っている人へ
α4のファイルをそのまま上書きして使うことができます.

※タイピングマネージャ関連の情報についてはこちらを参照
「タイピングマネージャ」の検索結果一覧 - tomoemonの日記

前回のリリースからの更新内容は以下のとおりです.

2008/02/23
[NEW] 環境に依存しない(であろう)キー入力監視方法を追加した
      二種類のグローバルフック(WH_KEYBOARD, WH_KEYBOARD_LL)
[CHG] ファイル配置の変更
      _proxy.dllを追加
      _proxy.exeを追加
[CHG] 対象となるウィンドウのタイトルが変化した場合のみ
      プロセス名を取得するようにしてパフォーマンスアップ
[CHG] 設定画面に以下の項目を追加
      ・キー入力監視方法を変更できるようにした
      ・プロセス名を取得するタイミング
[CHG] スキャンコードの取得と表示をやめた(意味がないようだ)

2008/02/22
[CHG] ツール→設定の説明で敬体と常体が混ざってる
[CHG] 設定画面のタブインデックスの調整
[CHG] メインメニューの「プラグイン一覧...(V)」を「プラグイン一覧(V)...」に修正
[CHG] プラグイン一覧でプラグイン選択時に情報が更新されない場合があるのを修正
[BUG] フィルタープラグインが無効になっていても処理が行われている
[CHG] 日別打鍵数リストビュー,プロセス別打鍵数リストビューで
      マウスドラッグ時にスクロールバーも追従して動くようにした(完全ではない)
[CHG] プロセス別打鍵数リストビューでF2を押したときにも名前変更
[CHG] 設定ウィンドウ,プラグイン一覧ウィンドウのアイコンの指定
[BUG] コピーの形式で\tをタブに変換するときにおかしくなることがある問題を修正

2008/02/14
[NEW] フィルタープラグインをホストする機能を追加
[NEW] プラグインの呼び出し順序を制御できるようにした
[CHG] config/plugin_config.xmlの仕様を変更(以前のは削除してください)
[NEW] メニュー「ツール」→「設定」で設定フォームを表示
[CHG] 設定画面で以下の項目を変更できるようにした
      ・ログの保存するタイミング
      ・打鍵速度履歴の打鍵継続判定時間
      ・「選択した項目をコピー」をクリックしたときのコピーする形式
      ・リストビュー上で右クリックして表示(コピー)するときの形式
      ・終了時の確認メッセージの表示
[BUG] 最小化ボタンを押したときにタイトルバーが画面上に残ってしまう問題を修正

2008/02/13
[NEW] 詳細ログプラグインでキー入力のログを簡易表示するようにした
[CHG] キーイベントが発生した時間を記録する型をintからunsigned intに変更

キー入力監視方法について

_proxy.exeと_proxy.dllが新しいキー入力監視のためのプログラムになります.これを用意しなくてもよいこれまでの方法が手軽だったんですが,一般的に使われていない分不安を感じる部分も多く,みなさんの報告も受けて導入することにしました.キー入力を監視したり,入れ替えたりするソフトでexeと一緒にdllがある場合は大体この「キーボードフック」という方法を使っています.

とりあえず設定画面で「キー入力監視に標準的なキーボードフックを用いる」にチェックを入れた状態で,他の入れ換え系ソフトよりも先に起動しておけば旧打鍵のtomoと同じ打鍵数を記録できるはずです.(キーボードフックを使うソフトでは起動する順番に注意).

詳細はまた後ほど.

設定画面

「定期的にログを保存する」

途中で落ちたりしてもログが消えてしまわないように定期的にHDDにこれまでの打鍵数を保存する時間間隔の設定です.

「入力がなくなっても打鍵が続いているように描画する時間」

この値はメインタブの打鍵速度履歴のグラフ表示に使う値です.適当に数字を変えて表示させてみてください.

「選択した項目をコピー」する形式

プロセス別打鍵数リストビューや日別打鍵数リストビューで,項目を選択してCtrl+Cを押すか,メニューからコピーを選択すると,この形式に従ってデータをコピーすることができます.
たとえばコピーする形式が「%1, %2, %3」の場合は

日付 プロセス数 打鍵数
2008年02月24日(日) 4 1382

というデータは以下のようにクリップボードにコピーされます.

2008年02月24日(日), 4, 1382

ブログなどに張り付ける際にお好みのフォーマットを指定してお使いください.

アイテムを右クリックしたときのコピー形式

上記の項目とほとんど同じで,こちらは項目を右クリックしたときにどのように表示するか,どのようにコピーするかを指定できるものです.

キー入力監視に標準的なキーボードフックを用いる

チェックを外した状態がこれまでのバージョンと同様の監視方法,チェックをつけた状態が新しいキー入力監視方法です.調子が悪かった方はチェックを入れた状態で使ってみてください.

打鍵対象のウィンドウタイトルが変わった時のみプロセスのパスを取得

パフォーマンスを向上させるための設定です.これまで一打鍵するごとに打鍵対象プロセス名を取得していたのですが,プロセス名の取得はそれなりに重い処理なのでチェックをつけた状態では頻繁に呼び出さないようにしました.

簡易詳細ログ表示


打鍵したものを打鍵のtomoでどのように取得しているかをそのまま表示するための機能です.キー入れ換えソフトを使っているときにどのように値が取得されるのかを簡単に確認することができます.入れ換え系ツールとの起動の順番を変えたときに取得できる値がどのように変化するかを確認しておくと問題が減るかもしれません.

このウィンドウを開きっぱなしにして打鍵するとかなりパフォーマンスが悪くなりますので,使わないときは閉じておくとよいです.

検討中のこと

前の日記から引っ越し.
-[NEW] グラフ機能の強化(マウスオーバーで数値表示)