のび太と緑の巨人伝を見てきた

2008年 『映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝』 公式サイト
isoさんに誘われて映画館へ.見事に親子連ればかりw時間がなくて昼ごはんを食べにドトールに入ったが,腹が減っているときに入る店ではないと後悔.隣のすし屋に行けば良かったorz

ぶっちゃけ話がよくわからなかったので後でもう一度見たい.

簡単に観賞中に感じたことまとめ.

  • 要所要所ではうるっとさせてくれた
  • 背景絵のクオリティがすごすぎ
  • キー坊・森の民のかわいさはガチ
  • 水遊びしている幼女に衝撃
  • 大筋の話,メッセージ性がよくわからない
  • スネオの姫フラグ自然消滅
  • ドラえもんの道具が活躍する場面がない
  • 雲の王国に近いようで近くない

面白いか面白くないかで言えば面白かったと言えるんだけど,どうも後半の展開に納得できない.前半のキー坊を育てていく部分は非常にわかりやすく,そしてとても魅力的に描けていると思う.一方で,後半の植物の星の連中と絡んでくるあたりから話の展開がスムーズじゃなくなっているように感じた.悪役のシラーがなぜキー坊にこだわって,なぜキー坊をよりしろに緑の巨人を呼び出すことができたのかといった点をもっとはっきりさせて欲しかった.全体的にキー坊と植物星の人たちとの絡みが中途半端だったように思える.地球人と植物星の人たちについても同様.そのせいでリーレやシラーのキャラがあんまり立たなかったんじゃないかな.

あと気になったのはドラえもんの道具が全然活躍する場面がなかったこと.大長編と言えば厳選されたいくつかの道具を有効活用して窮地を切り開くといったイメージがあるんだけど,今回はほとんど道具が登場しなかった.そのせいか,のび太たちの活躍も少なかったように思える.

道具が登場しない原因は序盤に「ドラミに道具の修理を頼み,その際に誤って使える道具も渡してしまう」というイベントで説明されているんだけど,そもそもこのイベントを盛り込んだ意図がよくわからないんだ.ドラえもんという作品の中では何度も「道具に頼らずに自分たちの力で」というテーマの話が出てくるけど,そういう場合はドラえもんなりのび太なりが明示的にそういう台詞をはいてそのあとかつ目のシーンへと突入していく.今回はそういう台詞もなく,先ほど書いたようにのび太たちの活躍もいまいちで,上記のようなテーマ設定があるようにも思えなかった.

回収してない伏線がいろいろ残っている気がする.
まぁ,気づいていないだけの可能性の方が高いのでDVDが出たらもう一度見よう.