ゲームプレイロボットの意義

上の話と関連して,先生が以前「Webカメラをつないだ別マシンからタイピングオブザデッドの画面を認識して,キーボード入力を送信させてtomoemonと対戦させよう」みたいなことを言っていたのを思い出した.

精度がWebカムってのがちょっとあれだけど,たぶん,TOD程度だったら(他のタイピングソフトならなおさら)画面を外から認識してやっても人に勝てるレベルになりそうな気がする.

ところで,こういった画面を認識してゲームをプレイさせるっていうのはどこに需要があるのかちょっと考えてみる.ぱっと思いつくのは人と一緒にテレビゲームで遊べる娯楽ロボットとか.でも,一緒に遊ぶってある種の感情の共有ができないとつまんないだろうから,それができるロボットを実現できるならこんなのさくっとやっちゃいそうだな.

あとは,人が参考にするためのリプレイ集作りとかかな.ロボットが完全にゲームを制覇できるレベルになってしまったら人はそのゲームで楽しめるのか,みたいな話を聞いたことがあるけど,おそらくそれでも人はこれまで通り楽しめる*1

でも,単にプレイさせるだけならメモリ覗いて,文字列なり弾の位置なりを調べた方が簡単だし確実だ.リプレイが人間らしくあった方が良いかもしれないが,それは動きをそれらしく調整することで再現できるだろう.ロボットへの入力を人間と同じにするか,出力を人間と同じにするかみたいな考え方もできる.

でも,これだと「人らしさ」をゲームで再現するゲームAIと同じ話になってしまう.しかも,訴求力としてはいまいち.画面を認識するってのにはもっと意味がありそうなんだけどなー.リアルタイム性のある画像処理とか,ゲームをプレイさせるための周辺技術には十分意義は見つけられるけど,画面を認識させてゲームをさせることの意義ってなんかあるかな.

*1:そういうロボットが巷にあふれるようになったらわからないけど