エロゲのレビューなんてするもんじゃない

id:pranさんへの返信と自戒の念も込めて.エロゲやらAVやらの露骨な感想をむやみに日記ブログに書いちゃいけません.確かに無性に書きたくなってしまうことはありますが,そういうときは専用人格(パーソナリティ)を作って別の場所でやりましょう.←結論

レビューを書くべきでない理由

エロゲはけがらわしいもの

僕の周りの人は当然のようにエロゲの話をしているので,もはや一般人にとってエロゲがどういう存在であるのかがわからなくなっているのですが,たぶんそれが大事なポイントです.
一般の人はあえて汚らしいものやけがらわしいものに関するコメントをしません.そもそも,縛りとか調教とか凌辱なんて単語を知りません.普通の人たちが話題にしないのであれば,きっとそれは触れたくないものなのです.

サイレントマジョリティは無関心か引いてるかも

当然,一般人が読むようなブログに書いても反応はないはずです.そこで勘違いしてはいけないのが,読者は「許容」しているわけではなく,おそらく「無関心(を装っている)」であるか「ドン引き」してるだけです.華麗にスルーできる能力を持っている読者はありがたいですが,真剣に読んでしまう読者は「駄目だこいつ…早くなんとかしないと」とブロガーを見る目が一変してしまうかもしれません.

読者の「インターネット」を凌辱してしまうかも

インターネット全体は混沌としているので,基本的にネットユーザは自分でその中から良し悪しを判別して見ているはずです.お気に入りやRSSリーダはまさに自分にとって良いものだけの集合です.それだけ見ていれば安全,籠の中にいられるというわけです.
書き手にとって大事なのは,自分のブログをRSSリーダなりに登録してくれる人がどこに良さを感じて登録してくれたかです.うちのブログをRSSリーダに入れている人はいるかどうかはわかりませんが,おそらく「タイピング」や「プログラミング」の話題を期待して読んでくれているのだと思います.
そこにいきなり痴漢とか凌辱もののエロゲについて嬉々として語っているエントリが登場したらどうなるでしょう.間違ってグロ画像を開いてしまったときのような印象を与えるかもしれません.
エロゲはけがわらしいものなのです.

レビューを書きたくなってしまう理由

エロゲのことなんか書くのはちょっとアレなんじゃないかなと思っているはずなのに,なぜか書きたくなってしまうのはなぜでしょう.

ブ「ログ」として思ったことを残しておきたい

おそらくどんなことがあったか,どんなことを感じたかを記録したいというのは基本的な欲求でそれに基いた行動です.ひどい話ですが,森博嗣の本を読むのとエロゲをやることは同列にあって,どちらにしてもそこにどんな良さを感じたのか,面白さを見つけたのかを残しておきたいだけなのです.

自己表現したい

レビューを書くという行為は一種の創作活動で,当然人によって違うものが生まれるのです.そこには良いレビュー,読むに値しないレビュー,胸糞悪くなるレビューといった評価が付けられます.ネット上で感想*1を書いて,そこに独創的な着眼点があれば良いレビューという評価を付けられるでしょう.他人に評価されることで高次な欲求を満たすことができるのです.もともと性欲を満たすという低次な欲求のはけ口だったはずなのに不思議ですね.

自身と読者にちょっとした刺激を与えたい

これは「オレって悪なんだぜ」的なあれです.ここでは初めに述べたとおり,まじめに楽しく普段の生活のことを書いているブログ(一応このブログもそのつもりです)でそういう話題をすることに関して言及していますので,突然エロゲなんて低俗な話がでてきたら読者はおっ!と注目するはずです.まかり間違えば上のあげたとおりぎょっ!とドン引きして以後読者ではなくなってしまうかもしれません.
逆に,そういった読者に引かれる可能性は自分自身にとってスリル足りうるので自分自身にも刺激を与えることになって一挙両得かもと思ってしまうのです.

より深く知りあいたい

サイレントマジョリティはドン引きしてるかもしれないけど,一部のわかってくれる人にわかってもらえればいいという点を重視する場合はこうなるはずです.例えば,ここで魔法少女リリカルなのはの話題を出すといつもid:pranさんがはてなスターをつけてくれますが,そういった「好感を示してくれる・分かってくれる読者」の存在があると,その人に対してよりアピールしたくなってしまうのが人情というものです.
何の反応も返さない100人よりも嬉しいコメントをくれる1人が楽しんでもらえそうな話題を提供したくなるのは当然かもしれません.ブロガーがこれまでの努力で獲得した99人の読者を見放して,1人のコアな読者を満足させたいと思うのであればそれもいいでしょう.
しかし,いくつかのコミュニティーに属している場合に一つのコミュニティの住人を満足させるために他の住人を切り捨てるのは多くの場合に好ましくないでしょう.

*1:感想とレビューはちょっと違うそうですがここでは気にせず