人工無能についてちょっと調べてみる

開発者も言ってるとおりウェザタイのように意味をなさない文章*1を打つのも案外面白いんだけど,どうせなら意味のある文章の作り方も知りたいのでちょっと調べてみよう.

で,文章の自動生成と言えば人工無能*2かなと.
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今週のRDに登場したELIZAの紹介もありますね.

ちょこちょこいじってみようと思う.



こういうのって情報処理学会的に言えば「対話エージェント」とか「会話システム」なんだろうけど,「人工無脳」って言い得て妙だよね.後ろ向きな名前のくせしてなんか愛着が持てるというか.でもって人工知能への確かなアイロニーが感じられる.
僕は「人工知能」っていう言葉は「魔法」と同じ意味だと思ってる.これまで実現不可能だと思われていたことができたら,それは「人工知能」.でも,しばらくしたら当たり前になるのでもう人工知能でもなんでもない.
人間の知的活動のうちの例えば画像処理(物体認識とか)なんかはすでに十分実用的な領域になっているんだけど,例えば自動車が歩行者を自動的に認識して速度を落としたからと言って「おお,人工知能すげー!」ってならないと思うんだよね.一昔前にエアコンの温度自動調整機能を「人工知能」とアピールして呼んでいたことなんてまさにそれだ.
人工無脳だって工学的には人工知能ではあるけれども,どうせ「完成」して知的な振る舞いをすると認識され,一般に広まったら人工知能とは呼ばれなくなってしまうんだから,最初からそれは人工知能ではなく人工無脳なのだと宣言してしまってるわけだ.

もちろんそんなことを考えて人工無脳って言葉が作られたわけじゃないだろうけど,なんとなくそんな印象が感じられてしまう.


でも,会話プログラムって夢があるのは確かだよねー.

追記

「対話エージェント」の目指すものと「人工無脳」が目指すものは違うかもしれない.対話エージェントが筋道の通った会話をするとしたら,人工無脳はちょっとした意外性を含んだ面白さが求められるかもしれない.でも,方向性は違っても結果は似たようなもんじゃないかなと思う.
対話エージェントは秩序だった文章の生成を目標として,でもそれを実現し損なってなんか面白いことになることもあるだろうし,人工無脳は面白さ(秩序からの逸脱)を表現するためには秩序も表現できないといけない

*1:完全無秩序では面白くないんじゃないだろうか.少なからずワード選択には頭を絞ったんだと思う.

*2:Wikipediaによると今は人工無脳というらしい