主観的な時間経過と絶対的な時間経過の差

ちょっとした集計作業。はたまた、ごく簡単な手書き作業とか。「30分もやれば片付くでしょ」なんてそんな作業を、なぜか2時間3時間かけてやってるSEさんがいるとかいないとか。(中略)なにこの人たち、ひょっとして頭悪いの? なんでそんなめんどくさいやり方にこだわったりなんかしちゃってんの? ムダとかいう概念がなかったりするの?

SEって、ムダに手間ヒマかけるフシギ人だよね?/Tech総研

業務時間内にやるのであれば少なくともこの二つの時間を考慮してやれないとまずいとは思う。確実に1回しかない30分で終わる作業なのに2時間3時間かけてしまうのは「仕事的」にはすごくまずいだろう。

  • 1回の手作業に要する時間 * 同じ作業に費やされると予測される回数
  • 開発にかかる時間 + プログラムを実行する時間

でも、仕事じゃないのならたとえ1回しかなかろうとも30分で終わる手作業を2時間3時間かけて作ったプログラムで処理するのは決しておかしくない。
単純に言えば「楽しい物事は早く終わり、辛いことはなかなか終わらない」ということ。たとえ30分だろうと同じことをぽちぽちと繰り返す手作業を面倒くさがるプログラマな人は多いと思う。手作業には創造性がまったくないからだ。
一方で2時間3時間かけてプログラムを作る作業ってのはまさに娯楽。外から見たら「2時間もよくやるわ」と思うかもしれないが、やってる本人にとってはあっという間に過ぎてしまう楽しい時間なのだ。

だから「楽するための努力を徹底して惜しまないんですよ」と聞こえの良さそうな台詞じゃなくて、「楽しいことがしたいんですよ」っていう言葉の方がしっくりくる。