成長曲線の話〜TOEICとかタイピングとか

ジョギングもとりあえず一週間続いて大体60kmほど走ったことになる。少しは速く走れるようになったかなと思ったが、世の中そう甘くなくて本番の距離で走ったときのタイムはそれほど変わってない。とは言っても走ってるときの体の軽さは一週間前とは段違いで、今日も8.4kmを一週間前に全力で走ったときと同じペースで走ってみたが、かなり楽にこなすことができた。

そういう意味ではたった一週間でもだいぶ足の筋肉や心肺機能が鍛えられることがわかったが、もう少し短い距離でタイムを縮めるにはおそらく1ヶ月程度のスパンは必要になるのだろう。



基本的に「スキルを成長させる」っていうのはそういうことで、TOEICにしろ、カラオケの練習にしろ、研究にしろ、たった1日2日で成果が出るというのはあり得ない。なぜ短期間で成果が出ないかと言えば、その程度の時間ではカバーできないほど対象が広大で深遠だからだ。

でも、僕たちは短時間でわかりやすく向上できるスキルを一つ知っている。それはもちろんタイピングだ。タイピングスキルの能力向上速度は上に挙げたスキルに比べると天と地ほどの差がある。どこの世界にたった30分の練習で1.5倍も伸びるスキルがあるだろうか。1日の勉強でTOEICが400点から600点になるとか声域を広げる練習を1日したら2オクターブから3オクターブになったとか考えるとものすごいことだということがわかるはず。もちろん初心者の段階の練習と上級者の練習で成果が異なるのは当然だが、他の分野の初心者の練習にしてもここまで向上するスキルというのはそう無いはず。

あるとすればゲームの分野だ。ゲームがなぜ飽きずにはまり続けるかというと目に見えてプレイヤーが、あるいはゲーム内のキャラクターが成長するからだ。1日プレイして何も成長しないゲームキャラクターなんて存在しないし、格闘ゲームやシューティングゲームを練習するプレイヤーだって1日練習すればコンボや弾幕を覚えられるようになるはずだ。だからこそ、「続く仕組みをつくれていない子供でも続けられる」
これは勝間さんの勉強本からの引用で、原文は下の通り。

「続く仕組みをつくっていない社会人の勉強は、絶対に続かない」

そういう意味ではタイピングというスキルは本質的にゲームのように続けられる仕組みを内包していると言える。だからこそ、未熟な高校生だった時分の僕でもタイピングを続ける*1ことができたんだと思う。(別にタイパーが続ける仕組みを作れてないというわけではないのでお間違えの無きよう)



いつの間にかなんでもタイピングの話題になって終わるいつものパターン。とりあえずもう少しジョギング頑張ろう。

追記(2008/10/09 10:30)

結論を書いてなかったorz
別にタイピングの成長速度ってすごい速いよねってことじゃなく、世の中で必要とされる多くのスキルは1ヶ月以上の継続した訓練や勉強が必要とされるから「続ける仕組み」を持ってる人とそうでない人で大きく差がつくということを言いたかった。自分の中にそういう仕組みを作れてないと思う人はそれをできるだけ早い段階から意識して過ごすのが良いと思う。
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*1:タイプウェルのランキングが存在したことや、もともと競争が好きなことも外せない要因である