目標貯金で無駄な買い物が減らせるかも

というライフハック。給料もらったからなんか買おうぜって言うのは簡単だけど、そんな衝動買いをしてたらすぐに給料が無くなってしまう。お金の面でもそうだけど、僕の場合はちょっと欲しいから買っちゃう→すぐ使わなくなってゴミになるというのが何より恐ろしい。

そんなときに「少し高価なものを買う時は必ず貯金というプロセスを経る」というのはなかなか良い方法なのではないかと思った。
例えば手元に20万円あれば2万円のリコーダーは即決で買えてしまう。しかし、そこであえて毎月5千円ずつ「リコーダー貯金」をして4ヶ月後に買う。そうすることで少なくとも4ヶ月間はリコーダーに対する情熱を持ち続けられたことを明らかにした上で買うことができる。もちろん、買った後にどうなるかを保証することはできないが、その対象に触れることができない曖昧な時間で初めの目標を見失わずにいられるというのはかなり大きいことだと思う。これは勝手な想像だが、買った後も買うまでに待ち続けたのと同じくらいの時間は飽きずにいられるのではないかと思っている。
逆に言えば4ヶ月間のスパンで貯金しようと計画したけど、実際は1ヶ月で飽きてしまったとなれば結局その程度の関心しか無かったのだと諦めも付きやすい。
この貯金スパンをどのように設定するかが重要だと思うが、自分の性格とか生活習慣を考慮して好きなように決めたらいいと思う。毎日100円で10日かけて1000円のものを買うのも良いだろう。僕は長続きしない性格なので1週間単位ぐらいでやろうかと思っている。区切りを短くすることで例えば1週間ごとに目標を再確認してモチベーションを保ちやすくなるはずだ。


ちなみにこの話は昨日ちろっと紹介した「うちの母ちゃん凄いぞ 無題のドキュメント 旧館(2008.1~2010.8)」で教えてもらった物。この物語の中で主人公であるくず子がニートを脱出してアルバイトを始めた頃に、兄から自分自身の土台を固めることが重要だと諭され、まずは貯金でもやってみたらどうかと勧められている。

貯金のように手元にお金を残すと、あぶくのように消えてしまうと本気で思っていたからだ。――手にしたお金をすぐに使ってしまわないと不安で不安で仕方なかったので、貯金なんぞするくらいなら妹に小遣いとして全額くれてやった方がまだましだと言った。

幼い頃に遭遇したお金にまつわる問題のせいもあって無目的な貯金に対してひどく恐れを抱いているくず子に対して、兄はやりたいことに向けた貯金を提案する。

「お前、なんかやりたい事はないのか?」と聞かれた。
ぱっと浮かんだのはどんぶりいっぱいのウニを食べる事だったのでそう答えたら、「そうじゃなくて、もっと大きい事だよww」と言われた。
私にとってウニをどんぶりいっぱい食べる事は大きな事だったので、そう反論したら、「じゃあ、ウニをたくさん食べる事を目標にして、ウニ貯金しろよ」と言われた。
ウニを大量に食べるには、おそらく1万円くらいのお金が必要だ。そしたら、毎月1000円ずつ貯金すれば10カ月後にウニが食べられる。

1万円現金で持っているのだから当然初めに書いたような突っ込みをする。

そんな事しなくても給料もらってすぐに1万円使って食えるじゃんwwと兄を馬鹿にしたが、ここで大事なのは“ウニを食べる事”じゃなくて、“ウニを食べるためにお金を貯めた事”が大事になるんだと言ってた。
「だって今月すぐに食べられちゃったら、来月はどうすんだよ。また違う目標探すのか?」
「もちろん毎月毎月でもいいけど、いきなりばーっと食べちゃうより、 こつこつ貯めてからやっと食べられた方が達成感があるだろ?」
「お前、死ぬほどイカとタコだけを握り続けてやっと握れた時嬉しかったって言ってたじゃん」
「それと一緒で、こつこつやり続けて達成できた時に、はじめて“1万円のお金と、ウニの価値”が分かるから」

僕が書いた目標貯金とくず子の兄が伝えたことは表現の仕方は違うけど、得られることはたぶん一緒。