お前は頑張った・・・たぶん

今は「1年のまとめ」ということで、その名のとおり1年間通して最後の講座をやっています。1年間やってきてくれた受講生には本当に感謝感激雨あられです。


卒業証書を最後に渡すのですが、たかが紙切れ一枚渡すだけでも感慨深いものがあります。4月の申し込み時には600人弱いた受講生はすでに100人を切っているのですが、その分最後まで残った子には「本当に最後までお疲れ様」の気持ちでいっぱいです。


さて、そんな最後の講座の1コマ。
今日はちょっと事件がありました。


講座が終わって一人になっても自分で調べられるように、という意味で今回は検索ゲームをやっています。受講生2人を1組にして、パソコン一台だけ使って調べてもらっているのですが、そんなゲームの途中に事件は起こりました。


1問目は2人で話し合いながらやっていた男の子二人組。2問目が始まると1人の男の子がずっとうつむきっぱなしになり、3問目でトイレに行ってしまいました。


はじめは具合が悪くなってトイレに行ったのかとも思いましたが、少し時間が長かったのでトイレに行ってみると・・・


個室の中からシクシクシク・・・


泣いてるΣ(゚Д゚)


その場で呼ぶのはためらわれたので、少し待っていると・・・。
はたしてトイレから出てきました。


そして、戻るなりいきなり帰る準備をし始めたのです。
どうしたの?と聞いてみると


ぼそり


「自分は役に立っていない」


はぅΣ(゚Д゚)


最後の講座で皆勤賞な受講生から、こんな台詞が出てくるとは思いませんでした。名目上コミュニケーションとプレゼンテーションを主柱にしている講座でこういう受講生がいることは、講座作りが上手くできていなかった証なのかもしれません。来年の講座の運営方針について、あとで話し合わなければいけないテーマだと思いましたが、その場はとりあえず彼に最後まで残ってもらわなければなりません。


実際もう一人の子がほとんど操作していたので、最後の問題はその泣いてる男の子に操作してもらいました。スキルはもう一人の子よりもあったので実にすんなりと問題を解いてくれました。その後は講座の最後までうつむきっぱなしでしたが、残ることは残ってくれました。


もともと講座が始まる時点では問題を解くときは順番に操作させようと思っていたのですが、本番では1問目で上手く連携できているようだしやらなくてもいいやと思ったのが敗因でしょうか。ぶっちゃけ大学生にもなってそんなことで泣くなよ、と思わなくも無いですが、結局泣くという行為を通して彼がどう思っていたのかは伝わったのでそれはそれでいいのかなって感じもします。(役に立っていないという言葉が本心であるかはわかりませんけどね)






そして、話はここで終わらない。
ちなみに彼のデスクトップには


夜明け前より瑠璃色な


のアイコンが存在を誇示していました。
今回の講座は終わったあとにお茶会という名で、お菓子を食べながらおしゃべりする時間を設けているのですが、彼はお茶会になったとたんに元気になりましてほかのスタッフと盛り上がっていました。


僕は僕でもう1人の男の子と話していたのですが、突然そのスタッフから


「Tさん!彼がなのはのDVD借りて見たんですって」


とわかる人にしかわからないネタが飛んできました。


そのあとはもう、魔法少女リリカルなのはの話から始まり、Canvas2見たいんだけどこっちじゃ映らないとか、ゲーマーズよりアニメイトがいいだとか、アニメイトのあとはメロンいってヨドバシいきますとか、東鳩を買ったけどやる時間がないとか、ソフマップが近くに建って欲しいとか、今年の冬コミは行ってみようかなとか延々延々・・・。


ここですげー笑顔になってるんじゃねーよ!と激しく思いましたが「まぁ、そういう話がしたかったらスタッフになったらいいよ」と一言。まぁ、満足そうだったのでいいですけど・・・ええ。