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なぜタイパーはAZIKを選択しないのか(2)

タイピング

前に軽く書いた件についてW/Hさんがタイパーとして率直な意見を書いてくれました。どれもこれもAZIKを選択しない理由として的を射ているように思います。

僕も実際ほとんど同じようなことを考えてこれまでAZIKの習得を始めなかったのですが、実際に始めた上で現状でのAZIKに対する考え方を整理しながらコメントしてみます。

あとで推敲される可能性大。

「いや qwe を拡張しても,ねえ……」

「第一に」とありますがこの部分は下に書いてあるその他の理由を総合した結果としての結論でしょうね。「Qwertyを拡張する」ことに一番問題があるのは僕も認識しています。

「なんだか拡張が混沌としている」

最初は僕もうえーと思いましたが、打ち始めると実際わりと打ちやすいですよと。これについては僕もこうとしか答えようがないです。

「qwe と混じって大変そう」

今の僕の現状はタイピングの練習→「AZIKだけ延々と打つ」、実際に文章を書く→「AZIKで打つ」って感じですが、Qwertyとは超絶混じります。試しに今TWJRでQwertyやろうとしましたが、ZJペースではまともに打てません*1。ちなみに打てなくなるのはQwertyローマ字であってQwertyで英単語打つのは問題ないです。
AZIKをマスターした暁にはQwertyの練習をやり直して両方のスキルを均等に保持しておくということも可能かもしれませんが、普通に考えればAZIKをマスターすればするほど打てなくなるでしょうね。
これについてはもう価値観の問題で後述するデメリットとAZIKの打ちやすさというメリットを天秤に乗せたときにどっちを重要と考えるかというただそれだけのことです。まぁ、打ってみなければ存在するかどうかわからないメリットと確実に存在するデメリットの比較を考えたらAZIKの選択が排除されるのは当たり前かもしれません。

「スタンダードだからしっかり打てる必要がある」

大多数の人と話題共有できて同じ条件で戦える

実用入力面では以前も書いたとおり、AZIKが使えない他人のPCで作業することは実際のところほとんど無いのでそこを気にしすぎる必要は無いと思います。
一方でタイピングゲームの世界において、同じ条件でタイパーと対戦できるとか同じ話題を共有できるというのは確かに大事なことだと思います。でも、マイナー配列の世界に片足ずっぽりはまっている僕が考えてみると特に気にしなくていい気はしますね。だってもう使ってないJISかなとかDvorakの最適化について書かれてるの見ても良くわかんないのは一緒ですし。

実際に対戦するときに「同じ条件で戦える」ことにこだわってQwerty対JISかなも認めないなんていう人がいたら対戦しないだけです。そりゃグータイに行って「AZIK使ってる卑怯者と対戦なんかできるかよ!」なんてつば吐かれたらショックで二日ほど寝込みますが、僕の感触ではそこまでこだわりを持ってる人は多くないんじゃないかと思います。(そもそもスタンダードのJISかな最強ってのがあるし。)

評価について同じ条件という意味ではAZIKが入力速度を最適化しているのに対して、Qwertyローマ字では打鍵速度を重視する風潮があるのでその点については意見が分かれると思います。AZIKと対戦する時点で入力速度勝負になってしまうわけですからね。「打鍵速度だったら俺の方が速いんだよ。これで勝ったと思うなよー」っていう人もいるでしょうし、そこはまた価値観の問題でしょう。

AZIKって最適化の塊

俺が水増し打ちで SHILYOWHU とかやってるの打鍵数が増える方の変態打鍵ではなくて,減る方の実入力的に意味のある打鍵が色々できるよっていう感じよね

この点に関しては全然考えてませんでしたね。以前、僕もe-typingやら打トレやらを打つ時に水増し打ちを心がけたこともありますが、すぐばかばかしくなってやめたって言う経緯があります。結局僕は実入力的に打ちやすく、速くなればいいっていう価値観でやってるってことです。

ついでに、最近最適化について「運指の最適化」と「打鍵の最適化」の二つに分けてメモしてます。運指の最適化は言わずもがなですが、打鍵の最適化はAZIKの拡張によって入力時に複数の選択肢がある場合どれを使うかってやつです。そこは別にいいのですが、Qwertyでせっせと運指の最適化するくらいだったらすでに様々な最適化が施されたAZIKをやった方が手っ取り早いじゃんってのがAZIKを始めた(積極的な)理由です。

qwe with チート(タイプウェル特化)

「牛乳」という単語を例えば二打鍵で打てるような拡張の導入は確かにタイプウェル特化のチートと言えるでしょう。かえでさんが最近「タイプウェル国語R基本常用語のワードセットを使ってGA回して月配列を作った」という実験をされてましたが、AZIKについてもタイプウェルベースで拡張を増やしていけば似たような印象があるのは当然でしょうね。タイプウェルでZH出したぜイエーとかやっても、タイプウェルに特化した最適化してるんだから当たり前じゃん(ぷっみたいな。
ところが、「牛乳」という単語を例えば二打鍵で打てるような拡張を導入したとしても、それは打ちやすい単語が増えるだけであって既存の単語が打ちにくくなるわけではありません。なので、AZIKの拡張を増やすことは「特化」ではなく、打ちやすい単語の幅を広げるっていう意味になります。しかも、ローマ字の組み合わせの余地は十分残っているので、他のソフトに出てくる要最適化ワードについても同様のことを作業を繰り返していけば十分に「汎化」された配列になるのではないかと考えています。
これについてはその他のタイピングソフトでも十分な性能を発揮できることを実証すればいいと思ってるので、それに向けて練習と最適化検討を進めている途中です。


「超特化配列を作って俺 HAEEE できるよなあ」については、例えばタイプウェルの単語すべてについて二打鍵、あるいは三打鍵の組み合わせで打てるようなテーブルを作ることは可能でしょうし、それをマスターすれば最速であることは間違いありません。しかし、テーブルが増加すればするほど学習に時間がかかり、実用的な速度に達するまでに時間がかかることを考えると容易なことではありません。さらに、脳内でテーブルを探索することに時間がかかることを踏まえれば、テーブルを拡張することで「速くなるのは当たり前」なわけではなく、「実際のところ速くなるのか遅くなるのかは必ずしも自明ではない」というあたりも心にとめておいて欲しいなとは思います。

マクロ的でとても違和感っつーかよくわからんがずるい

これは初めの方に出てきた「入力速度」と「打鍵速度」のどっちで評価するの?って話ですね。e-typingにしても打トレにしてもQwertyローマ字では打鍵速度で評価しているのでそこにAZIKで割り込むのはいかがなものかと。
僕の価値観はすでに言いましたが、打トレに関してはQwertyローマ字とJISかなの両方を統合したバージョンがあるくらいなので「入力速度」をベースにした評価についても一定の理解は得られているように思います。
「ずるい」と思われてしまうのであればそれはそれまでですが、個人的な意見を言わせてもらえば、すでにいろんなことを覚悟して始めてるのであって他人にとやかく言われても気にしないつもりではいます。



最後の一文にもありますが、たかが配列を一つ習得するためにタイパーに「それなりの覚悟」を強いることになるのが始めにくい理由にはなってるような気はします。上に挙げてもらったほとんどの項目は飛鳥では問題にはならないわけですしね。そして、その要因になってるのが行段系配列*2は大体どれもこれも中途半端にQwertyローマ字入力っていうのが挙げられると思います。タイピング界では基本的にQwertyローマ字・JISかなとはっきり二極化されているので、現状では扱いが難しくなるのはしょうがないのかもしれませんが・・・。

*1:今一回やったらXEでした

*2:だいぶリンク切れが多くなってますね