アンケートの作成と集計について

e氏もアンケートについては同じようなことを考えていたようですね。80人分のアンケート集計をその日のうちにやるのは無理くさいと思っていましたが、やっぱりムリなのでしょうか。アンケートの目的がはっきりしていない現状では思い切ってなくしてしまうというのも英断だと思います。


とは言っても、アンケートをなくすのは難しいだろうから積極的に活用する方法を考えましょう。*1もちろん、なんのために取るのかをはっきりさせるのが先決ですが今回はアンケートの作成と集計について。


ちなみにアンケート集計は備品係ではなく入力係というものを新たに作って、皆が片付けている間にやってもらおうと考えていました。つまり、片づけをする約15分以内に入力を済ませることができれば問題ありません。2会場同時にやるときは2人の入力係ができることになるので1人当たり多くて40人。できない量ではないと思います。


しかし、このときに問題になるのがアンケートの形態。
その前にちょっと用語を確認したいので以下のリンクを見てみてください。
@IT情報マネジメント:質問力を鍛えて問題発見能力を強化しよう! − 2/2


セットアップとガイダンスのアンケートは基本的に拡大質問話法で終始しています。拡大質問話法はある種の魅力があるのだけれども、陥りやすい罠やデメリットがあるので使うときはその点に注意が必要です。


ある種の魅力というのは

  • 受講生から自由な意見を聞きだすことができる
  • 自由な意見を受け付けますというスタンスを示すことができる
  • アンケートを作るのが楽


デメリットは

  • 回答する側は考えなければいけないので回答が減る
  • 入力が著しく大変
  • 統計データとしての価値が小さい


今回の集計に関する問題に直結するものとしては「入力が大変」なのは大きなデメリットです。また、アンケート活用の観点からは自由文章は統計データとして非常に活用しづらいものであることも認識しておくべきです。やるまでもなくわかると思いますが、「面白かった」と「楽しかったです」が似たような意味であるとコンピュータに認識させるのはなかなか大変です。拡大質問は具体的な「声」を聞くことのできる方法ですが、使用するには多くの注意点があることを知った上でアンケート作成に励みましょう。


ちなみに上のリンクでも限定質問+拡大質問で使いましょうとあるように、アンケートはこちらから適当な質問を投げかけて受講生からの答えを待つという受動的な姿勢ではなく、こちらが欲しい回答を受講生が答えやすいような流れを作ってあげる能動的な姿勢が必要です。

*1:積極的といいつつ消極的な選択ですね