奇術部かっくいい

今日は奇術部の定演に初挑戦。大学にある多くのサークルが定演を開いていますが、行ったことのあるのは吹奏楽交響楽団だけです。せっかく身近なところで身近な人たちがいろいろやっているので、見たいとは思うのですがやっぱりきっかけがないとなかなか行く機会が無いものでようやく3個目の定演です。


奇術部といえばスティックをコンコンと操ってたり、こん棒みたいのを投げたりとそんなのを大学構内でよく見かけますが、今日は実に多彩な奇術を見ることができました。ハトを出したり隠したりトランプを自在に操ったりといったいわゆる手品から、舞台を広く使ったディアボロとかスティック等のジャグリング、箱に人が入って槍でさくっと刺すイリュージョンなど充実した内容でした。


その中でも特に面白くてすごいと思ったのは奇術部の日常と題したパントマイムです。構成が面白くて技もすごかったのですが、驚いたのは部員の演劇のスキルがとても高かったことです。先ほども書いたとおり僕の中の「奇術部」はもくもくと自分の技を磨いているあまり表舞台に立たない感じを想像していたので、誰も彼も表情豊かにダイナミックに演技していたのがとても印象的でした。


僕の経験上ステージで演技なり演奏なりのパフォーマンスを見せる立場に立つと、自分たちの仕事はこの技を磨くことなんだとそれにばかり意識が集中してしまいます。例えば吹奏楽だったら楽器の練習ですね。もちろんそれは正しいのですが、ステージに立ったときにお客さんの目に映るのは楽器だけではありません。伝えたい気持ちは体全体で表現しなければ伝わりません。どちらを優先させるかではなく、両方やるべきことなのです。


そういう意味でもかなり満足させてくれたステージでした。