1人月を超える

ソフトウェア業界には1人月という一見不思議な単位が存在する.これはソフト開発における行程がどの程度の作業量なのかを表す単位で,この工程は10人月だ.という風に使うと「10人が1ヶ月間取り組んで完了できる作業」という意味になる.もちろん,「5人が2か月」になっても10人月である.詳しいことは以下のリンクに.
人月 − @IT情報マネジメント用語事典


人月に関してこういう記事がある.
プログラマなら人月なんかさっさと超えろ - 矢野勉のはてな日記

Javaがやりたいからこの仕事してる私のとなりに「Javaなんかやりたくない。そもそもプログラムなんてできればしたくない」と思ってる人が座ってて、単位としては同じ「1」なんですね。こういう状況だと、人月なんて単位はむしろ利用する対象でしかない。やりたくないのにやってる人を上回る仕事をするなんて比較的簡単なことでしょう?

要するに人月というのは最低限の能力を持った人を基準にした指標でしかないということ.「世の中のプログラマなんてほとんどがプログラミングを好きでやっているわけではない」というのはよく耳にすることではあるが,そういう意味では人月という指標が用いられている世界で,人月以上の評価を得るのは楽なのかもしれない.

あなたは「1人月」じゃない。「こいつは何人月分では計算できない。必須だ」と思わせるんだ。...人月の世界の外を見ろ。そこがあなたの主戦場だ。コミュニティに参加しろ。Twitterクライアントを入れて、ブログ界隈で有名なプログラマをfollowしまくれ...コードを公開しろ。ばかプログラムでもなんでもいいから。気になったブログにコメントブログを書いてトラックバックを打ちまくれ。

コードの公開はちょこちょこやってるけど,どれもほとんどできてないっすねorzネット上には確かにすごいコードをさくさく書けるハッカーな人がたくさんいる.その人たちとコミュニケーションを取ることはさまざまな意味で大きなメリットになるだろう.しかし,ろくでもないコードしか書けない自分を省みると,そういう人たちに積極的にコンタクトを取りに行くというのはなかなか恥ずかしい.


恥ずかしいコードしか書けないんだからもっと良いコードを書けるようになるために,積極的に動くのが正しい行動だとはわかりつつも,そうは上手くできないのが辛いところ.