ゴジラVSビオランテ

確かに1万倍って言ってましたねー。
しかし、あの効果で1万倍とは納得しかねる。反射した後の色が違うだけで、海面への影響とか同じじゃんというレベル。後述のバーンスパイラル熱線なんかは普段の90倍らしいし。1万倍ってゴジラもあっという間に蒸発するんじゃ・・・。
大体、青色の熱線を増幅・反射して緑色を返すっていうのは謎。


そもそもゴジラの熱線ってレーザーだったの?
スーパーX2のファイアー『ミラー』っていう兵装名と挙動(熱線を受けると同時に相手に反射)からも正体は「光」っぽいけど、昔のゴジラはガス状のものを吐いてるから簡単には決め付けられない。今までは、てっきりそのガス状のものが発火して強力な炎の束を撃ちだしているものだと思っていた。名前だって『放射火炎』*1だし。


あ、でも光はありえないか。
だって放射火炎の発射から着弾まで確認できるし。そうするとファイアーミラーがなんなのかっていうのが全然分からない。『ファイアー』ミラーと考えると、炎を反射できる(?)未来兵器なのか?


ここで、メーサー戦車という明らかに光を発射する兵器を登場させる。というのも、メーサー戦車が撃ちだすのはマイクロ波マイクロ波が見えるかどうかはおいといて、その軌跡が容易に確認できることからあの世界ではレーザー光線はそういう扱いになっているということだ。まぁ、撃ってるのになんも見えずに相手が燃えてったらつまんないからなぁ。

【90式メーサー殺獣光線車】
その原理は、巨大なパラボラ部に発生させたマイクロ波を照射し、標的の水分を瞬時に蒸発させ、細胞を焼き尽くすというもの。


このメーサー戦車のレーザーが存在することから、ゴジラの熱線の正体がレーザー光線としても矛盾がなくなる。そして、ファイアーミラーの存在も認められる。というわけで、れえざあ光線でFA。


もう一つ疑問があるけど、これも見た目重視の結果なんでしょう。

  1. ゴジラVSメカゴジラで出てくる赤色熱線(ハイパーウラニウム熱線)
  2. ゴジラVSスペースゴジラで出てくる赤色熱戦(バーンスパイラル熱線)

どっちも普段のものより強力らしいけど、これはレーザーだろうと炎だろうと色は赤じゃなくて白に向かうんじゃない?と。これはつまらないツッコミです。


なんにしても、細かいつっこみどころが多い映画でした(笑
人工的に雷を発生させるサンダー・コントロールの準備の時の台詞に出てきた「電位差発生装置」とか。要は電源でしょ・・・。


ストーリーも全然覚えてなかったけど、ビオランテを作り出した白神博士とかもう少しすまなそうな態度を取るべきでしょう。詰め寄る報道陣に対して「あなた方は自分の理解できないものに対して常に反対しかしない!」って感じのことを言って憤慨してたけど、あんたそれが暴れたらどう責任を取るんじゃ!


まぁ、なんだかんだでじっくり見入ってました(笑
遺伝子工学に携わる科学者のモラルとか、抗核バクテリアによる核兵器の存在意義への影響とか(ここも疑問だけど)、結構いろんな要素で面白かった。

*1:ぐぐってみたら放射火炎よりも放射熱線の方が一般的っぽいですね。